このリキッドの味を簡単に言うと、安いシガリロ味。 カミカゼタバコと比べると、ややドライで癖（軽い酸味）のある葉っぱ感が前面に出てくるフレーバー。 しつこさはないのでとても吸いやすいが、設定によって香りと甘みの出方が変わってくるので、人によっては葉っぱの香ばしさと感じたり、ナッツの甘みに感じたりと捉え方が異なってくると思う。 おそらく、普段タバコ風味を吸わない人や同じ銘柄のメジャーな紙巻きだけ吸ってきた方には馴染めない味だろうし、多少色々な煙草の経験のある方や普段タバコ風味に慣れている方はさほど違和感なく吸えると思う。 いずれにしても、最初に吸ったときの香りの出方で第一印象が変わるので、そこで好き嫌いがはっきり分かれることになるだろう。 ちなみに残留臭は良いとは言えないものなので、嗅覚の敏感な人や非喫煙者の近くでは吸わないほうが良いと思う。

このリキッドの味はベース主体を特定するのが難しいので、そのままエナジードリンク風味としか言えない。 美味しいか美味しくないかで言うと、美味しいリキッドの部類に入り、逆にこの風味を嫌いな人を探すのは大変だと思う。 高抵抗クリアロ等で吸うと確かに薄いが、RDAで吸うと味が微増して炭酸のシュワシュワに似た酸味も感じられる。 また、強烈な個性がないおかげで、プルテクのカプセルを通したり他のリキッドと混ぜたりしても、味が崩れて不味くなることがない上に、美味しさが増したりすることもあるのが良い。 様々なリキッドを吸ったことがある経験豊富な方々のレビューの中には辛辣なものもあって納得できるが、これからVapeを始めようとしているような方への最初の一本としてなら、安心してオススメできるような優良リキッドなのではないかと、個人的に思う。

このリキッドの味の主体はナッツ系風味で、吸い始めから吐き出しまで平坦な味わいになるのが特徴。 機材や設定によって多少は味の深みに違いは出るが、どんな吸い方をしても味が全く崩れないところが最大の長所であり、逆に安心安定の業界標準味過ぎるところがつまらない所でもある。 このリキッドをあえてオススメできる対象がいるならば、 ・Vape入門をタバコ系リキッドで始めたい人 ・どのタバコ系リキッドを買えばいいか判らない人 ・タバコ系リキッドを少量から失敗なく試してみたい人 といった感じ。 基本的に香味は日本人寄りの控えめなもので、海外製リキッドのようにまとわりつくようなくどさや後味の違和感もないため吸いやすい。 つまるところ、不味くはないので買って後悔することはないが、また吸いたくなるような大きな特徴もない、良くも悪くも平凡なタバコ系リキッド。

このリキッドは、気が向いたら近所のVapeショップでいつでも試喫・購入できるため、あえて手を出していなかったのだが、Expoでいただいたので試してみた。 知名度や人気度から相当美味しいリキッドに違いないと、勝手にハードルを上げて挑んでみたが、期待していたほどではなかったというのが率直な感想。 封を開けてリキッドの匂いを嗅いでみると、桃主体の甘い香りがするが、飲料として飲んでみたくなるような感じではない。 ミストで吸い込むとすでにフルーツミックス状態で入ってきて、個々のフルーツの輪郭は感じないが、本来は味がないはずのミストの甘酸っぱさが舌の上で弾ける感じがして、ここまではとても美味しい。 問題は最後の吐き出しで香りが鼻を抜ける時。 急にリアルなパイナップルが主張してきて、パイナップル缶のような作られた甘さのまま抜けてくれればいいのに、少し冷蔵庫でひなびたようなパイナップルの酵素っぽい渋さや雑味が旨さを減衰させてしまい、後味が損なわれてしまうのが残念。 以上個人的にあまり芳しくない評価となってしまったが、このリキッドは基本的に美味しいリキッドであることに間違いはないと思うので、環境や設定がマッチしなければそういうこともあるという程度に捉えてもらいたい。

Vape Expo Japan 2019 のSAROME TOKYO さんのブースにて、全レギュラータバコ系リキッドを試喫。 その中で、一番気に入った「タバコ リッチ」をいただけたのでレビュー。 このリキッドの香味を一言で表現するならば、宣伝文句通りの「芳醇」が当てはまる。 ミストが口の中に入った瞬間にむわっとブランデーのような甘い香りが広がり、吐き出す時に鼻腔を抜ける上品な香りがなんとも心地良く、最後にわずかにナッツ系の香りがして、独特の旨みが後味として残り、癖になる。 RDAの高Wで吸うと最初のブランデー感が強く出て、低WのPODで吸うと吸い始めの主張は弱まるが、基本的な旨さは変わらなかった。 SAROME TOKYO さんのレギュラータバコ系リキッド3種の中で、一番記憶に残る旨いフレーバーはどれかと訊かれたら、間違いなくこの「タバコ リッチ」と答えるくらいに個人的にどストライクな味。 また、タバコ系リキッドにはやたらナッツ系の匂いが主張しすぎているものが多いが、このリキッドではあくまで隠し味程度にしか効いていないので、そういったナッツ系リキッドに飽き気味の方にもオススメ。

RDAに実験的に着けていたコイルはそのままにリフレッシュして、コットンだけ交換して吸ってみた。 コイルに残留物があったのかコットン臭のせいなのかは判らないが、最初の一吸い目からしばらくは予想外のマズさにびっくりした。 しかし、我慢して何度か吸い続けると、段々と雑味が抜けて味が安定していくとともに美味しくなった。 味の変化の遷移 1. グァバ + 鉄板で焼かれた肉＆パイナップルの臭い 2. グァバ + 熟れた南国フルーツっぽい何か （↑の1〜2までは美味しくない段階） 3. 熟れたグァバ + 桃の香り + 爽やかな感じ 4. 熟れたグァバ + 桃の甘い香り + まろやかなココナッツ 5. グァバのネクター + ココナッツ + 爽やかさ 良かった点 ・パッケージング ・熟れたフルーツ独特の香りと甘過ぎないところ ・南国フルーツ味なのにしつこくない ・吸い終わってしばらく後の口の中が、爽やか＆ウマい状態になる ・普通に焼酎でも売ってそうな日本人的感覚の匂い 気になった点 ・パイナップル感はあまり感じなかった ・不味くなる時の原因はおそらくパイナップル風味用の酸味か苦味成分。（他の香りと混ざることで雑味に変化） ・ノズルの太さ（RDA以外は使い辛い） ・ビルド直後の相性によっては味が崩れたり、コットンの供給不足に近づくと急に不味くなるなど、味の安定性が弱い 総評 熟れたフルーツ風味が 嫌いな方もいるので、必ずしも万人受けするフレーバーではない。 それでも日本人向けの上品な香りと大人っぽい甘さのバランスも良く、なにより後味がすごく良くて段々と癖になるフレーバー。