VAPE(ベイプ)に害はあるの?購入時や喫煙時の注意点は?

 

VAPEは、専用のリキッドを専用の器具で加熱した蒸気を吸い込む「電子タバコ」と呼ばれるものです。

 

日本で発売されているVAPEは無害で、紙タバコの喫煙時に発生する有害な物質は発生しませんし、VAPE専用のリキッドも無害な成分でできています。

 

この記事では、VAPEに害があるかの情報や、購入時、吸う時の注意点を解説します。

 

 

 

VAPEには『加熱式タバコ』『紙タバコ』のような害はないの?

 

VAPEは『紙タバコ・加熱式タバコ』とは違い、たばこの三大有害物質である『ニコチン、タール、一酸化炭素』が一切含まれていません。

 

その『ニコチン、タール、一酸化炭素』とは、いったいどのような害があるのか。簡単にまとめました。

 

『ニコチン、タール、一酸化炭素』が人体に与える影響
ニコチン:強い依存性。血管の動脈硬化を促進させる。
タール:数百種類の発がん性物質を含む。歯を黄色くさせるヤニ。
一酸化炭素:酸素不足を引き起こす。血管の動脈硬化を促進させる。

 

紙タバコには上記3点以外にも、200種類以上の有害物質が含まれています。
発がん性物質はタールだけではなく、50種類以上が含まれています。

 

続いて『紙タバコ、加熱式タバコ、電子タバコ』のたばこの三大有害物質の有無もまとめました。

 

『紙タバコ、加熱式タバコ、電子タバコ』たばこの三大有害物質の有無

紙タバコ
ニコチン:含まれる
一酸化炭素:含まれる
タール:含まれる

加熱式タバコ
ニコチン:含まれる
一酸化炭素:含まれる(紙タバコの100分の1の量)
タール:含まれる※1

VAPE(電子タバコ)
二コチン:含まれない※2
一酸化炭素:なし
タール:なし
※1:Nicotine&Tobacco Researchより発表
※2:海外ではニコチン入りリキッドも販売されていますが、日本国内での販売・譲渡は薬機法(旧薬事法)で禁止されています。販売・譲渡は違法です。

 

 

VAPEのリキッドに有害な物質は含まれていないの?

 

『煙になる液体ってヤバくない?』『変なモノ入ってるんじゃない?』と、気になりますよね。しかし、実は身近なものにも使用されている『とてもクリーンな成分』で作られています。

 

リキッドの主な成分
プロピレングリコール(PG):化粧品、医薬品、食品添加物
植物性グリセリン(VG):化粧品、医薬品、食品添加物
香料:食品添加物

上記を混ぜたものが『リキッド』です。プロピレングリコール(PG)は『うどん、そば、おにぎり、餃子の皮』などの防かび剤・保湿剤にも使用されています。

 

あまり知られていませんが、舞台や音楽フェスで使用されるスモークも同じものです。

 

リキッドは必ず信頼のできるショップでの購入をおすすめします。
極端に安いリキッドや、ノーブランドリキッドの購入は避けましょう。

 

 

VAPEの害についての現状の研究成果

 

2018年7月に学術雑誌Natureにて『3.5年の長期使用で害が認められなかった』という論文が発表されました。

 

著者:Riccardo Polosa, Fabio Cibella, Pasquale Caponnetto, Marilena Maglia, Umberto Prosperini, Cristina Russo & Donald Tashkin
研究期間:3年半(12(±1)、24(±2)および42(±2)ヶ月後に検査)
研究内容:3年半の間、肺からの健康成果(血圧、心拍数、体重、肺機能、呼吸症状、呼気一酸化窒素[eNO]、呼気一酸化炭素[eCO]、肺高分解能CT [HRCT])を定期比較
被験者:
・電子タバコを吸うグループ(9人)(喫煙歴がなく、毎日VAPEを吸う3か月以上の電子タバコユーザー)
・電子タバコを吸わないグループ(12人)(病院スタッフの指定した非喫煙者を対象)
研究結果:有意な変化は認められなかった。タバコを喫煙していない比較的若いユーザーでもECの長期使用に伴う健康上の懸念は示されなかった。また、血圧、心拍数にも変化は認められなかった。
▲引用:nature.com

 

世界中で様々な情報が飛び交う中、特に権威のある学術雑誌から発信されたのは大きなことです。今後も様々な研究結果が発表されることが予想されます。

 

また、日本国内でも『VAPE』に関する記事が『週刊医学界新聞第 3253号 / 医学書院』 に掲載されました。これとは別に日本呼吸器学会の見解もホームページにて公表されています。

 

 

VAPEってペットにも害はないの?

 

犬への大きな影響がないことは確認されていますが、猫への影響があると言われています。いったいVAPEの何が猫に悪影響を及ぼしてしまうのかと言うと、内容物である「プロピレングリコール(PG)」です。これが溶血性貧血(泥酔状態、錯乱状態など)という病気を引き起こしてしまう可能性があります。

 

人間には全くの無害な成分でも、動物には影響がある場合があります。
どちらにしろ、人間よりも嗅覚の優れている動物はたくさんいます。ネズミやウサギも人間の倍以上の嗅覚を持ちます。そんな優れた嗅覚を持つ動物がVAPEの香りを嗅ぎ続けていいことはありません。確実にストレスを与えてしまいます。

 

ペットの事を考えると、同じ部屋内で吸うことは避けた方がベストです(芳香剤と同様です)。

 

 

VAPEを買う時の注意点は?

 

現在は『Amazon、楽天、ヤフー、大型量販店』などの大手通販サイトでも簡単に購入が可能です。

 

しかし一つだけ注意点があります。まず『価格』だけで判断することは、とても危険です。特にネットオークションやフリマアプリでの購入は大変危険です。

 

VAPEにはクローンと呼ばれる『偽物(コピー品)』が存在しています。その偽物がネットオークション、フリマアプリで多く出回っています。見た目は同じに見えても、中身は分かりません。もちろん何か起こっても誰も保証してくれません。

 

リキッドに関しても、偽物が話題になった時期もありました。偽物リキッド(詳細不明のノーブランドリキッドも含む)には何が含まれているか、どんな環境で作られたのかも不明です。

 

そんな危険性を回避するには、しっかりとしたVAPE専門店で購入することです。
まず初心者の方は『VAPE専門店』、いわゆる『VAPEショップ』での購入がオススメです。近くにVAPEショップがない場合は、インターネットのVAPEショップもオススメです。しかし、インターネットのVAPEショップを利用するときは、サポート(電話サポートが◎)が充実しているお店で選んでください。

 

VAPEショップで購入するメリット
VAPEショップ(実店舗)なら、リキッドを試すことができるので、確実に美味しいVAPEに出会える。
VAPEショップなら詳しい店員が必ずいるので何でも相談ができる。
『使い方が分からない、故障したかもしれない』など、サポートや相談もできる。

 

 

VAPEは無害だが喫煙場所に注意しよう

 

VAPEは『たばこ』ではありません。しかし、いくら水蒸気とはいえ『どこでも吸っていい』というわけではありません。まず、非喫煙者や非ベイパーから見ると『たばこ』と同様に見なされます。

 

また、煙量の多い『爆煙』タイプのVAPEは、周りから見ると『何かヤバイものを吸っている…』と誤解を招いてしまいます。現状では、たばこと同様に喫煙スペースを利用することが好ましいです。また路上でのVAPEは、各自治体等でルールーを定めている場合あります。マナーを守ったVAPEを楽しみましょう。

 

 

まとめ

VAPEには紙たばこで心配な『有害物質ニコチン、タール、一酸化酸素』は一切入っていません。

 

ただし使う製品が信頼のおける品質でないことや、使い方を間違うと身体に害になる可能性があります。そのため、信頼できるところから購入する・正しい使い方をする事が重要です。

 

POINT

メーカーリキッドの成分は食品グレード

学術雑誌Natureにて『3.5年の長期使用をしても害を認めなかった』という論文を発表

日本で販売しているVAPEには、『ニコチン、タール、一酸化酸素』は入っていない

 

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