柑橘系香料の常としてレモンの爽やかさが抜けるのは速いのですが、 その後に残る優しい甘みとミント感は上質なのど飴のそれに近い。 刺激も強すぎず上品で、さりとて癖が全く無いわけではない、 人を選ばずおすすめできる、いい吸い心地のリキッドだと思います。

爆煙系の味の出方は他の方に譲るとして、MTLでの感想をば。 このリキッド、スティープ度合いに応じて味が劇的に変化します。具体的に言うとオレンジが。 バニラとクッキーは総じて控えめなのですが、オレンジの香りの揮発性が凄まじく、開封直後だとむせ返るほど自己主張して来るのに対し、１日置いただけでずいぶんと穏やかになり、数日でバニラ味とバランスが取れるところまで落ち着き、１週間もすれば逆に下支えに回るようになります。で、どの段階で味わっても不味くなく、この味の変化が面白いリキッドです。 個人的には数日経ってオレンジが落ち着いた味が好きですね。 koi-koiが「濃い・濃い」で駄目だと言う方はぜひこの花見を開けて数日置いてから吸って頂きたい。きっとイケるはずです。

メンソがそれなりに効いている味ですが、 イチゴ側は青っぽさと分かりやすい甘さだけが際立っており、 フルーツ感を期待して吸うと肩透かしを食う事になるでしょう。 あくまでイチゴがメンソの下支えをするメンソリキ、と 思って吸うと良いかと思います。 あとこれはこのリキに限らないのですが、豆知識を一つ。 ビタミンB12は胃を通さないと人体に吸収されやすい形にならないので、 B12入りリキッドにサプリとしての効力は期待しない方が良いでしょう。 あくまで味を楽しむために買う事をオススメします。

タイトルが全てと言っていいでしょう。 わざとらしいレモンの香り、申し訳程度の酸味、 メインを張る甘さと、その後ろで下支えする小麦感。 どれをとっても安っぽいレモンケーキそのまんまです。 上品な吸い方をする味ではありません。 ワイドボアで口いっぱいにミストを頬張るのがおすすめです。

メーカーの宣伝に偽りなし、の味の出方です。 低出力のうちはちょっと生感残るリンゴが主体となってキャラメル＆バニラが下支えする出方をし、高出力にすると表に出るのがキャラメル＆バニラの甘みに変わり、全体としてリンゴの焼き菓子感が出てきます。しかもどの出力でも甘ったるくならない感じ。 味の変化の面白さはKoi-Koiシリーズ随一でしょう。しかもどの出方でも美味しい。これはリピートも考えてしまう美味しさです。

開けた時の香りは諸々混じってメープルっぽい甘ったるさがありましたが吸ってみるとこれが一変。バーボンや珈琲の癖を一歩下がった所に感じつつも、さっぱりとした後に残らない甘さ。 複雑系リキッドなんでしょうが、難しく考えず「こういうスイーツあったな」っていう一つの味として吸っても凄く美味しいです。価格面で見ても凄くお得ですし、ぜひ一度味わってほしいリキッドですね。 【追記】家族が高抵抗に組んだRTAで20W手前で吸わせてもらった所甘さは一気に鳴りを潜め、タバコとバーボン感が出てきて「こういうフレーバータバコあるよな」っていう感じに。セッティングで表情が明確に変わるリキッドのようで、これはしばらく楽しめそうです。

メーカーの公言通り、20～40Wで味の出方が明確に変わり、しかも(少なくとも自分の環境で、自分の舌にとっては)どの強さでも嫌な味の出方はしなかった。 低出力で吸うと珈琲っぽさが表に出て、30Wを越えた辺りでチョコとバニラの自己主張が増してきて、40Wに入る頃にはもうお菓子という感じ。チョコ・珈琲・バニラがそもそも苦手でなければセッティング次第でどこかに自分好みの味が出るポイントがあるはず。スイーツ系や珈琲系が好きなら試して損はないと思います。

ニコリキ摂取用に買う方が多いコレですが、当方の目的は外出先でメンソールをキメて気分転換するためです。 タバコ型vapeというと樹脂製タンクが多く、メンソールや柑橘系などのいわゆる「樹脂を割る」リキッドを入れられないのが難点でしたがこれはガラス＋金属なのでそこらも余裕。コイル周りも多少雑に扱っても漏れにくく持ち運び用には合格点。そして見た目がスマートかつ煙が出すぎないため、喫煙所に持ち込んでも浮きません。 チェーンするとすぐに熱を持つ、電池容量が少ないなどの欠点はありますが、これは他の方も申し上げているとおり2本を使い回す事で十分にカバーできます。 味わって吸いたいとか爆煙で吸いたいとかの場合は家でBOXMOD使えばいいんです。「とりあえず一服」のためのサブ機としてはおすすめですよ。

真ん中にアトマを載せられ、筒状に近い見た目をしているため、大型アトマを載せても不格好にならず、大きさの割に手にすっぽりと収まるのが最大の利点と言えます。 一世代前のMODなのでSSやTCRには対応していませんが、ニッケルやチタンを使う分にはこれで十分とも言えますし、カバーの着せ替えで雰囲気を簡単に変えられるのも良いポイントです。 自分が入手したものは一月しないうちに基盤がご臨終してしまい泣く泣くeVicに鞍替えしたのですが、ソレが無ければ今でも現役で使っていたと思うほどに良いデザインと良くはないけど無難な性能を持つ機体です。

カップ状のタンクと「上から吸い上に吐く」リターンエアフローという漏れる心配が絶対に無い新構造を打ち出し市場に根付かせた記念碑的なアトマですが、エアフローの開き具合が分かりづらい、ジュルりやすい、味がボケやすい等の複数の欠点を持ちます。 後継機であり、これらの欠点の大半の改善に成功しているCubis Proが広く流通する今、敢えてこれを購入する理由はほぼゼロです。 Cubis Pro側にもリキチャの構造を変更した都合Cubisよりも更にジュルりやすくなった、タンクにMAXラインが引かれなくなったためコイルを抜いた状態でのリキチャは勘頼みになるなどという欠点はあるのですが、それを差し引いても利点のほうが遥かに勝る(と、自分としては思う)Cubis Proの方を個人的にはオススメしておきます。