GLD(ジーエルディー)の口コミ (19件中1~19件)

退き際の美学

3 out of 5 stars (3 / 5)

落ち着いた寡黙なテイストですね。こういう雰囲気は好きです。わーわーうるさくなくて。人の注意を引きたいという意識は感じないです。

BLKのタール感を半分にしてスパイスを足した感じてすね。ラタキアとありますがラタキア感も控えめです。ラタキアはそのまま主張しようとすると正露丸のようなアクの強い漢方感が出るのでこの選択はありかなって感じです。甘さは控え目ながらもやはり甘さ自体はあります。このバランスで甘さが飛べば個人的にはベストでしたが…。doggyだと甘さが前に出てスパイス感が引きます。kayfun mini v3の方が甘さ控え目スパイス増し目なので相性は良さそうです。

引き算のリキッドですね、これ以上主張すると嫌がる人もいるからこの辺で止めとこうかなという意図がチラチラ見えます。

最近はワトソンのベリー感やフィーカのバーボン感、またはキングクラウンのそれこそラタキア感など、味の出方ではかなりのオラオラ系が主流ですがこんな古き良き時代もあったんだなと感じさせてくれます。まあむかしからあるリキッドですしね。

そんな訳で今となってはスパイシーながらも非常に地味なリキッドです。もの足りないと感じる方も多いだろうことは想像が付きます。味の良し悪しは別としてこの子のこういう佇まいはすごく好きですが。

 

フィエロ

2018/05/06