名前に惚れて

使用環境：

シングルコイルでなにか面白いRTAは無いかと探していた所、名前と独自機構に惚れて購入しました。
ビルドはシングル構成なので楽だと思ったのですが、コイルを固定するクランプ周りが意外とちゃっちくて少し苦戦。理由は以下の通り。
①バネが仕込まれていない為、ネジを緩めたあとにクランプを自力で持ち上げておく必要が有る
②クランプの上がり幅が狭く、付属のクラプトンコイルを噛ませるためにはネジが外れるぎりぎりまで回さないといけない(グラつく)
③クランプなのでコイルの両足を同時に固定する必要があるが、②の理由と合わさりクランプその物が回転してしまいコイルの足を逃がしてしまう
④クランプとチムニーの距離が非常に近く、ほんの少しでもコイルの足が出ているとショートする
単線シングルコイルならもっと楽できるのかな？と思いました。そこの感想についてはクラプトンコイルがお亡くなりになってリビルドする際に追記します。

最大の特徴は商品詳細や購入ページにもある通り、デッキボトムのエアフロー部分をマイナスドライバーを使ってリボルビングさせる事で12穴、横長2穴、縦長3穴と調整することができます。試しに各エアフローでBACCHUSをテイスティングしてみました。12穴にすると味が濃く出るのは分かりましたが、2穴と3穴の違いは分からない…。どちらもエアフロー全開といった感じのスカスカで味は薄めの爆煙です。ここは使用するリキッドやセッティングでも変わると思うので何とも言えません。しかし選択肢が多いというのは良いことです。

ボトムエアフローに加え、ドリップチップとコイルの距離が非常に近い構成から、煙の量と味は申し分ないです。ただしウィッキングをミスると恐ろしい勢いでスピットバックし、口内が蹂躙されますのでご注意下さい。また、ボトムエアフローという構成上、ジワ漏れは避けられませんのでそちらもご注意を。

名前と特殊機構に惚れて遊びたい人は買っても損はしないと思います。

【追記】
シングルコイルでビルドを試した所、やはりクランプのせいで苦戦しました。
前述しているちゃっちさもありますが、クランプとコイルが接する面の中央が僅かに凸状になっており、そのせいでコイルの足が逃げる逃げる。クラプトンコイルは上がり幅が狭くて挿し辛いと書きましたが、凸状の形状含めてある程度太さがあり、フラットな形状のコイルを噛ませることを想定しているようです。まあ、つまるところフラットなクラプトンコイルなんですが…。
試しに26Gのカンタルワイヤーをより合わせて作ったツイストワイヤーコイルを噛ませてみましたがこちらは単線よりはセッティングのし易さは上々。両足を同時に噛ませるという都合上、ある程度硬さがあるワイヤーじゃないと辛いですね。